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戦力ダウン [仕事]

季節柄、『異動』『退職』のシーズンである。
そのどちらであっても、どうしても避けられないのが、『引継ぎ作業』だ。

自分の場合も例外ではない。

今年度は自分が携わっている業務はめざましいプログラム開発を遂げ、
来年度それをお客様にたくさん使って頂き、評価を受けるべく計画していた矢先、
グループの中で最も優秀で、なくてはならない存在のメンバーが去る事になった。

急遽部長から展開を受け、グループリーダーの私は引継ぎ計画を立てた。
退職する彼は3月末までしか滞在しない。あと数日だが、今日と明日は彼の出向元の福岡へ帰社し、退職手続きをしなければならない為、実質残り1日。

彼が担当してくれていたテリトリーはボリュームも多く、
引継ぐには1人月単位は普通にかかるはずだ。
今回、引継ぐ矛先に僕が向けたのは、僕の9年先輩の上司だ

ここまで触れれば、察知される方もいらっしゃるかもしれないが、
『私と9年先輩の上司』とは出向元での上下関係である
出向先では立場が逆転し、私がリーダーである。(正直とてもやりにくい。)

この上司も自分のテリトリー+今回の引継ぎ分でボリュームは2.5倍位になった格好である。
引継ぎ開始より、元々両者のスキルが高かったので、
コミュニケーションもよく、4月から運営していく為の最低限の準備はできそうだ。

しかし、次年度に新加入するメンバーが未だにFIXされていない。
とってもヤキモキしている毎日だ。
部長はメンバー確保に他部署を駆けずり回ってくれているようだが、まだいい吉報がない。
一日でも早くスキルトランスファー作業を行いたいのだが、今週もそれは叶わないだろう。

話を少し戻して、退職する彼。
27歳、九州男児。地元九州の国立大学卒業。血液型A型。昨年結婚。
白いマーチを乗り回す好青年。

彼のスキルを失う事ほど、今回私は落ち込んだ事はない。
彼のような有能な人材を見たのは、初めての経験であり、
彼の仕事の進め方は、正しい仕事の進め方の基本のように、筋道立てて、効率よく進めていく。
確認しべき箇所は入念にヒアリングを行い、ユーザーの要望を吸い上げ、企画していく。

そんな彼の作ったプログラムは完成度高く、完全モジュール化が徹底されていて、
開発者の目から見ても、ユーザー様の目から見ても理解しやすいものでした。

いつしか年下の彼を尊敬している自分に気づいたのは、つい最近だった。
それまでは年下という事でスキルがない自分にリーダーで彼を統括する立場にいながら、
負い目を感じていた。

彼の退職という現実に直面して、僕が反省したのは、
今年度、彼のスキルをもっと若いメンバーに横展開し、拡げていく事ができていれば、
来年度を迎えても先行きは明るかったと思える。

彼を失うのは、本当に大きい。大打撃だ。

最後に去ってしまう彼、次の行き先は決まっているのか、送別会の席で聞いてみた。
「まだ決めていない」
「一度ニュートラルに戻して、出向して得た経験をもう一度見つめ直して、トライしてみたい」との事。
九州男児だ。

短い間だったけれど、色々 I-deas の事を教えてくれてありがとう。
君のモジュールは絶対ウケるよ。

by hideki


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